子供の頃,夕日に照らされて伸びた建物や人の影を見つめてしまうことは誰でも一度はあるのではないでしょうか.
しかし,あまりにも当たり前に存在する影について,
日常で意識することはとても少ないのではないかと思います.
今回は身近に存在する影の実験について紹介しようと思います.
実験を行ったのは情報学部の4年生です.
情報学と建築に興味があるその学生は,
両方の要素をかけ合わせた研究を行おうと
試行錯誤の日々を過ごしているようです.
とはいえ建築のことについては
まだまだ専門外でわからないことのほうが多い.
そこで建築学部の友達にスチレンボードを利用した
基本的な構造物の作り方をならってきたそうです
(9学部12学科ある明星大学ならではですね).
そこでできあがったのがこちらの模型.
ある規則に従って立方体に切り込まれたスリットが美しい.
不慣れもあってかなりの時間を費やしたそう…
この模型を作って満足するかと思いきや,
どうやらここからが本番だったようです.
作成した模型に光を当て様々な影を作り出す実験が始まりました.
光源の角度を変えたり,近づけたり離したり,
時には光を忍び込ませ,影のカタチを探索します.
模型のスリットからこぼれる影の伸縮性に思わず
見惚れてしまい
あっという間に時間が過ぎていきました.
まだまだ研究は始まったばかりですが
今後の展開が楽しみです.