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学科横断コラボプロジェクトのインタビュー(5):プロダクトミックス班とStudent Assistantから

インタビュー

これまでアプリ開発チームのインタビューを紹介してきました。アプリ班ではないもののすべてのチームをまとめる立場にあるプロダクトミックス班の学生の目線と学生のサポートをするStudent Assistant(以下、SA)の学生のインタビューを紹介しようと思います。
 

プロダクトミックス班とは、今回のプロジェクトのアプリ班、動画班、ドキュメント班をまとめて どのようにマルタフィールドワークを知ってもらうかを総合的に考えるチームです。すべてのチームをまとめる立場なので広い視野で3班の制作物を統一する大変なポジションです。
 

プロダクトミックス班は3年生の赤松美祐さんと2年生の引場優佳さんの二人で担当されていました。 赤松さんは誰かに頼るのではなく自分の力で成長する機会だと考え、すべての班の取りまとめるプロダクトミックス班を選んだとのことでした。引場さんは直感的に成長できる機会と感じプロダクトミックス班を選んだとのことでした。
 

プロダクトミックス班として活動する上で普段接することのない情報技術を理解することが必要だったとのこと。10月上旬に情報学科の学生が国コミ学科の学生に技術を理解してもらうように30分ほどの技術でできるようにワークショップが行われました。そのワークショップで情報技術への理解が深まったと言いいます。 赤松さんと引場さんから次のことを伺うことができました。
 
赤松さん「パソコンの画面で完結することだと思っていたんですよ。パソコンの中でアプリを作るとか。(情報技術は)そう言うものだと思っていたら、それだけじゃなくて、物を動かてたりしているのでびっくりしました。」とくにArduino班をワークショップを見た時にセンサーで光や距離を感知して物を動かしているのを見てそう感じたとのことでした。
 

引場さん「一般のプロジェクションマッピングは綺麗に見せる、映えるためが目的ってイメージで。そういうのもいいんですけど。もっと他にも想像次第でできることがあるなら、使わなきゃもったいないなって感じました。」

 

赤松さんと引場さんは技術を理解した後に、最終的にできた成果物をどんな鑑賞者に見せるか全体で話し合い、具体的にどう伝えたら良いか共有したとのことでした。
 

 
動画班、ドキュメント班、アプリ班の進捗と合わせながら進めることが難しかったとのことでしたが、LINEグループを作り、全体の進捗の理解に努めたそうです。

その後、マルタへの現地調査へ行き各班の成果物が仕上がりいよいよ発表会です。 1月20日の学内成果発表会では、司会を役割を担い国コミ学科と情報学科がなぜコラボレーションをしてアプリ開発をしているのかの説明をすることで鑑賞者に納得感を持ってアプリの説明を聞いてもらう場を作り上げていました。
 

 
プロダクトミックス班以外で、アプリ班に関わったのはSAの4年生の古橋めいさんです。SAは教員と学生の間の立ち、学生をサポートする役割です。古橋さんは2年生のときに情報学とコラボレーションをしてアプリケーション開発を行なった経験があります。

今回の情報学科と国コミ学科でアプリ開発にも興味を持ってくれていたとのことでした。2年生の時は周りを引っ張っていた古橋さんでしたがこのような考えでサポートしていたようです。
「授業が難しく感じてる子に話を聞きに行ってまず何がわからないかを知ることから始めました。それと作品に介入しすぎないことを気を付けました。」
作品を作るのはあくまで授業を履修をしている学生なので、あくまでサポートに徹することを考えていたそうです。ただチームとして成り立たなくなるような状況には陥らないように周りを見て声掛けしていたとのことでした。

また古橋さん自身が学部を超えて、アプリ開発をした経験から、アプリ開発をしている学生が難しさを抱えているシーンを見つけた場合サポートを行なっているとのことでした。例えばあまり上手く情報学科と国コミ学科の学生がコミュニケーションが上手く取れていないと感じる時は、そのメンバーを連れ出して一緒に雑談などプロジェクト以外の話し合いをする機会を設けたりもしたとのことでした。
 

 
古橋さんのインタビューで「インタプリター」というキーワードを教えてもらいました。異なる実践や文化、専門性を学ぶひとをつなぐときに、間に入って背景を理解した上でサポートする役割とのことです。古橋さんは国コミ学科の別のプロジェクトにも参加しており、インタプリターとしての役割を実践していたとのことでした。そうした体験が今回の情報学科と国コミ学科の学生をつなげるサポートととしても力をこのプロジェクトで発揮してくれたおかげで、全チームが大きな問題に陥らずそれぞれの成果物を作れたのかもしれません。

 

開発したアプリは開発者の力のみで鑑賞者に届けられるのではないのだということが今回のインタビューを通してわかりました。プロダクトミックス班の赤松さんや引場さん、またSAの古橋さんの力を合わせることで鑑賞者にアプリを楽しんでもらえる状況が作られていたのだなということが理解できるインタビューとなったと思います。

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