2025年8月24日に開催した明星大学オープンキャンパスで来場者動線調査で収集したデータを使った可視化作品の展示を情報学部ブースにて行いました。
以前の記事でも紹介した様に情報学部の学生によるオープンキャンパス動線調査によって収集したデータを昨年に続き、今年度もオープンキャンパスにて来場者の動線データを用いた可視化作品の展示を行いました。
今年度は、5名の学生が3つの可視化作品を制作してくれました。
Cam to turn
大根田 花柊, 蓮田 瑞歩
この作品は、2025年8月9日のオープンキャンパスで来場者が訪れた学部やイベントを可視化・可聴化したものです。「オルゴール」を参考に制作したもので、
ハンドルを回すとその早さに応じて画面内に白いボールが落ちます。このボールは来場者を表しており、楽器に触れると音を鳴らし、教室の色に染まって次へ進みます。
ハンドルを逆に回すと音が逆再生され、ボールはカラフルに染まって戻ります。同じデータを使っても、回す人やタイミングで楽譜は変化します。
Yourscope ↔ Yourshape
太田笑瑠, 辻佳恋
この作品は、2025年8月9日のオープンキャンパスに来場した人々の動線を可視化したものです。「映写機」という、かつて記録と投影の役割を担っていた装置をモチーフに、
アナログな操作とデジタルな反応を重ね合わせることで、人の流れを浮かび上がらせます。
映写機はフィルムがなければ何も映りません。この作品でも、自分の見たい動きに合わせて”フィルム”を差し込む必要があります。
つまり、来場者自信が自分の手で作品を作り出すことができるのです。
Memory & Moment:時を越えるデータの風景
吉岡慎一郎
「Memory & Moment」は、大学オープンキャンパスの動線調査データを基にした可視化作品です。
Processingを用いて、過去のデータを3Dモデルで、現在のデータを2Dで表現しました。
2Dは来場者の動きをリアルタイムに把握できるよう、シンプルで直感的な可視化を意識しています。
一方で3Dは、複雑さや視覚的な奥行きを活かし、情報性だけでなくデザイン性や観賞性を重視しました。
過去と現在を対比させることで、データの多様な側面を体感できる作品です。
オープンキャンパス動線調査プロジェクトの詳細は下記よりご覧ください。
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