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インタビュー企画(6):「Let’s Light up Tama」の制作者の今井凜花さんから

インタビュー

作品概要(1):「Let’s Light up Tama」 街中で輝いているイルミネーションやクリスマスツリーの電飾。”自分の思いのままに光らせてみたい!”そうおもったことはありません?この作品はそんな”自作”を叶えてくれます。色の選択をユーザーに委ね、オリジナルデザインで多摩の街を光らせることができます。
 

 
作品概要(2):「bloom people flower」 「来場者を検知すると、植物に見立てた丸の図形が現れます。葉が出て、蕾が咲くという花の成長に沿って、現れた図形も時間の経過とともに色が移り変わっていきます。来場者は気づかない内に、このアートの一部になっています。みなさんの力が、この木に花を咲かせます」
 

 
今井さんはTamable展で2つの作品を制作している。 まず初めに紹介したいのは「Let’s Light up Tama」。
鑑賞者が持ち物や好きな色をセンサーにかざして、その色の光が多摩センター駅からパルテノン多摩に続く並木道の模型を思い思いに輝かせていた。中には一度試しては、また戻ってきて何度も好みの光の色でライトアップしているのが印象的であった。
 

 
なにをきっかけにこの作品を作ろうと考えたのだろうか?
「作品のアイデアだしの時に多摩センター駅にフィールドワークに行ったじゃないですか。駅でて並木道があるところに大々的にイルミネーションがやっていて。それが印象的で。まず光に焦点を当てたいなって思って。大学に戻ってみんなと話した時にインタラクティブな機能をつけれたらと思ったのがこの作品のはじまりです。」
 

お客さんは作品を楽しむだけでなく、技術についても興味を持ってくれたのだという。 また友達が作品を鑑賞した際、情報学のパソコンに向かって難しいことをしていると言うイメージが楽しいものに変わったということを聞いて、誇らしく思ったそうです。
 

そんな今井さんは2年生の頃はクリエイティブなことに対して苦手意識を持っていたと言う。
「もともと、チームラボとかの動きがあるようなアートをあまり見ていなくて。逆に静止画というか美術館とかは好きなんですよ。絵を描くことに苦手意識があって。絵が下手なんです。だから自分にとって絵は見るものだなって。自分は絵については生み出す側ではないなって。なので苦手意識をもっていたんですけど、メディアアートというか、動的に動かしてみるのは楽しかったものもあるし。」

「こういうのを作る前から、真面目にやらないといけないと思ってて。自分の空想のものをやったらいけないんじゃないかと思って。環境もあると思うんですけど、ここでは認めてくれるじゃないですか。だから解放されたという感じで。自分の中にもアート=絵みたいなもので考えていて。だけど、アートの中にもジャンルがあって、いまやってるものは好きだなと感じました。」
 

次に紹介したいのが「bloom people flower」。 子供たちが楽しんでいたのが 花が咲くことと鑑賞者がある場所で検知することとつながっていることを 画像 Probe展とかのつながり。 3年生前期の展示の派生で作ったのとのことだ。その作品は鑑賞者が歩いた足跡から花咲くというもの。しかし何度もそこを通ると花が散って枯れる表現を加えていたそうです。
 

「Probe展は表示する内容がどんどん変わっていっちゃうもので。それを鑑賞者が悲しんでくれてたりして。あの枯れちゃったりとか、それはそれで面白いんですけど、なんか最後に結果として残るのもいいなと思って生まれた作品です。それと前回の展示でやろうとしてできなかったことが交通量の可視化というテーマだったんです。それをそのまま使うんじゃなくて、Tamable展でbloom people flowerとして形にしました。」
 

 

2作品を作ったモチベーションは、自分が使える技術から考えると言うより、その時作りたいものから技術を選定して新しい技術にも取り組んでつくっていたという。そして就職も全く別分野に進むとのことで、資格の一部も所得済みとのことだ。自分の興味のあることにできるだけ取り組むためには、1日を細かく計画を立てて制作していたという話も聞くことができました。
 

社会に出た後、しばらくは情報学から離れるかもしれませんが、また作品のアイデアが思いついたときぜひ制作して多くの人を楽しませてほしいです。誇らしい気持ちを抱いた今井さんの姿を見ることが楽しみです。

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